2019年の活動記録 1月~7月

下から上へと時間順に、順次、活動記録を追加していきま~す。

このホームページでは、ページ内リンクができません(?)。

ご不便をおかけしますが、ご勘弁を~。


7月17,18日 証人尋問 報告

ついに証人尋問実現

 

 7月17日、18日の両日ついに証人尋問が実現しました。住民監査請求を経て、提訴から2年。当初、原告適格の問題で門前払いをされるのではという危惧を持ちつつ始めたこの裁判で、ついに証人尋問まで実現できたことに感慨深いものがあります。

 

 1日目は、沖縄からアキノ隊員こと、鱗翅類研究者の宮城秋乃さん、「ヘリパッドいらない住民の会」の伊佐育子さん、安次嶺現達さん、2日目は鈴木愛知県警察本部警備部警備課課長補佐、高江の闘いを撮り続けた映像作家古賀加奈子さんと、急きょ尋問が決まった高木ひろし愛知県議の尋問でした。

 トップバッターの宮城秋乃さんの原告尋問の担当弁護士は田巻弁護士。やんばるの森の自然や生き物たち、低空飛行でヘリやオスプレイによる訓練を映像で示しながら、ヘリパッドの建設がそこに住む生き物たちの命や生活をも奪っている現実を証言しました。被告の弁護士からの反対尋問も行われ、市民研究者としてのアキノさんの研究を貶めるような尋問もありました。

 午後からは住民の会の伊佐育子さん安次嶺現達さんの尋問で、担当弁護士は若手の森弁護士吉田弁護士。伊佐さんは、ヘリパッド建設で座り込みなどをやらざるを得ない状況になったこと、オスプレイなどの騒音や低周波で苦しい想いをしているということを証言しました。続いての安次嶺さんは、高江での非暴力の反対運動を続けてきたこと、訓練のひどさから子どもたちも大きな被害を受けていること、子どもや生活を守るために声をあげていることなどを証言しました。

 

 18日は、愛知県警察本部警備部警備課課長補佐の鈴木さんの尋問。派遣決定が県警本部長の専決で行われていることを当たり前のように証言し、公安委員会の役割の意義も理解せず、国家警察と化している実態を「正直」に証言したことには驚きました。ここで、急きょ弁護団から、県議会や委員会で派遣の実態を追及してきた高木ひろし県会議員の証人尋問の要請があり、証人尋問が実現しました。

 最後は、高江で500時間にもわたる記録を取った映像作家の古賀加奈子さん。弾圧が一番厳しかった7月22日の座り込み、日常的に行われていた機動隊の常軌を逸する暴力的な弾圧が映像によって明らかになると法廷からもどよめきが起こりました。

 

 2日間に渡る証人尋問と2回の報告集会、証言者を交えた懇親会と超ハードな2日間でしたが、弁護団の周到な準備とこの訴訟に対する皆さんの熱い想いで成功裏に終わることができました。詳細は、会報(当ホームページにも掲載予定)で報告します。証人の一つひとつの証言が、機動隊派遣の違法性として裁判官に届いたと信じています。最終弁論は11月11日午前10時半からで、判決は年度内と思われます。訴訟の会として勝訴判決をめざして取り組みを進めていきたいと思います。

(山本みはぎ)

(2019.07.25記)

写真は18日午後に証言した古賀加奈子さんと担当の篠原宏二弁護士。

※ツイッターでも簡単な写真報告を載せていますのでご覧ください 

 

次回第12回口頭弁論は11月11日(月)、いよいよ結審です

宮城秋乃さん ↑

担当の田巻紘子弁護士 ↓

伊佐育子さん 

担当の森悠弁護士 ↓

安次嶺現達さん 

担当の吉田光利弁護士 ↓



大法廷を満杯に!ぜひ傍聴をお願いします

2日連続で証人尋問! 7月17日 第10回口頭弁論

← 画像をクリックすると詳しいチラシが開きます JPG(988KB)

 

と き:7月17日(水)

 午前の部9:00集合

 午後の部12:30集合

※傍聴は抽選となりました!お早めに!

ところ:名古屋地方裁判所 大法廷

 地下鉄「丸の内」駅1番出口より徒歩5分

 地下鉄「市役所」駅5番出口より徒歩7分

 

報告集会は 17:00より

愛知県弁護士会館 5階ホール(名古屋地方裁判所の北隣)

 

 

内 容:証人尋問 午前:宮城秋乃さん(アキノ隊員・鱗翅類研究者)

         午後:伊佐育子さん安次嶺現達さん(高江「ヘリパッドいらない」住民の会)

    報告集会 弁護団の解説、証人のお話、質疑・交流など

 

2日連続で証人尋問! 7月18日 第11回口頭弁論

← 画像をクリックすると詳しいチラシが開きます JPG(825KB)

 

と き:7月18日(木)

 午前の部9:00集合

 午後の部13:00集合

 報告集会18:30開始 

※傍聴は抽選となりました!お早めに!

ところ:名古屋地方裁判所 大法廷

 地下鉄「丸の内」駅1番出口より徒歩5分

 地下鉄「市役所」駅5番出口より徒歩7分)

報告集会は 18:30より
ウィルあいち1階セミナールーム1・2 

 地下鉄「市役所」2番出口より東へ徒歩約10分(裁判所からは徒歩20分)

 

※前日とは時間、場所が異なりますのでご注意ください 

 

内 容:証人尋問 午前:鈴木誠氏(愛知県警察本部警備部警備課課長補佐)

         午後:古賀加奈子さん(映像作家)

    報告集会 弁護団の解説、証人のお話、質疑・交流など


7月17日、18日の口頭弁論で、証言に立ってくださる証人の方々をご紹介します。
元の原稿は、会報№10に掲載されたものです。会報のページ からもご覧いただけます。
(2019.07.16)

口頭弁論 証人のご紹介

7/17(水)午前

宮城秋乃さん(アキノ隊員)

 

基地と生き物は共存できない。

 -隠された真実を暴き出す宮城秋乃さん(アキノ隊員)の活動-

 

                                                   弁護団 田巻紘子

 

 『ぼくたち ここにいるよ』という本*をご存じですか。やんばるの森、高江・安波の森に暮らす生き物たちの姿を生き生きと写した本です。普段ならちょっと敬遠したくなる(かもしれない)朽ち木に集まる様々な昆虫、カエル、トカゲ、ヘビ。どんな生き物も愛らしく思えるのは、生き物たちの写真を撮影した秋乃さんが生き物たちに対して抱いている愛情が読み手にも伝わるからかもしれません。この本をかいた宮城秋乃さんは、チョウの研究者です。2011年、高江の森で「自然度が高い場所」にしか生息できないリュウキュウウラボシシジミというチョウが、一つの場所で約50匹も観察されたことをきっかけに、高江にて生き物観察を続けてきました。

 

 チョウの研究者である秋乃さんは、最近、落ち着いて生き物観察を行うことができません。なぜ?それは、米軍から返還された北部訓練場内に廃棄されたままの米軍ゴミを確認・発掘して回らなければならないからです。発見される米軍ゴミは、何十発もの未使用銃弾空包のかたまり、使用済み煙幕照明弾、弾薬箱、バッテリー、金属板、ドラム缶、野戦食の空袋など、様々です。さらに、DDT、PCBという有害な土壌汚染物質も土壌から発見されているとのことです。これらの秋乃さんの活動の様子は、ブログ**に掲載されています。一度、米軍基地として土地を提供したら、土壌は汚染され、地中に多数のゴミが埋められます。汚染・廃棄物を完全に除去することはできません。基地と生き物は共存できないということが、はっきりとわかります。

 

 さらに、秋乃さんは、高江を日常的に飛行するオスプレイやヘリの様子を日々観察し、動画撮影しています。米軍は、ヘリやオスプレイの超低空飛行、夜間飛行という、生き物への配慮を全く欠いた訓練を日常的に行っています***。秋乃さんは、ノグチゲラの営巣期、巣立ち直前のノグチゲラが、低空飛行のオスプレイにおびえて巣穴にひきこもってしまった様子を撮影し、訓練による生き物への被害を明らかにしました。

 

 秋乃さんは、やんばるの森が自然豊かな森であることを、研究者として身をもって知っているとともに、その森を決定的に破壊するのが米軍の軍事基地及び訓練であることもまた、身をもって知っているのです。そんな宮城秋乃さんが、来る7月17日(水)、本訴訟の証人尋問のトップバッターとして登場します。法廷では、やんばるの森の自然の豊かさ、米軍廃棄物、オスプレイの低空飛行などを動画・静止画を使いながら明らかに証言していただきます。ぜひ傍聴にお出かけください。

 

*本訴訟の甲16号証として提出しました。

**「アキノ隊員の鱗翅体験」https://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/ ☜ 

 ブログ内の写真の一部を含む意見書を、本訴訟の甲103号証として提出しました。

***動画の一部を本訴訟の甲109号証として提出しました。

 

口頭弁論 証人のご紹介

7/17(水)午後

伊佐育子さん

写真は「ナイトマーケット★ほろ夜市」さん 

 

 高江の「ヘリパッドいらない住民の会」の皆さんは魅力的な方が多い、まるで高江の自然の地場が自らの危機を感じ取って必要な人々を呼び寄せたかのようです。

 住民の会の結成に立ち上がった育子さんもその一人、京都生まれで、はじめは基地のことも知らないまま、結婚を機に沖縄中部に暮らし、木工業を営む家族と共に高江に移住しています。

 高江の現場で見かけると、寡黙で、その敬虔な佇まいについ引き込まれてしまいます。

 その静かな育子さんが、2011年のまだ機動隊が入る前の高江の阻止行動では、指揮をとる防衛局員に張り付いて動き回り、「違法工事を止めなさい」「住民に説明しなさい」と抗議の声を浴びせ続けていました。

 私が感嘆していると、隣にいた住民の方が「彼女は防衛局に対しては誰よりも厳しいですよ」とおっしゃった。

 また行動の合間のひと休みに、お菓子を配って近づいてくる育子さんのことを「彼女は高江のマザーテレサ」と私の耳元にささやく女性がいました。

 あまり自分の事を語らない育子さんが、夕暮れであったか、撒いていたショールを軽く直しながら森に目をやり「私はここがいい」と呟いた。

 彼女の思いが零れ落ちたようで、私もそっと心の手を伸ばして受け止めたくなりました。

 その育子さんは、2016年7月22日、ここなら最後まで闘えると考え、機動隊の暴力の激しかったゲート前の車の上に陣取っていたのです。

 「標的の村」の三上智恵監督が沖縄撮影日誌に、育子さんの事を紹介しています。https://maga9.jp/mikami170802/ ☜

(原告団長:具志堅邦子)

 

口頭弁論 証人のご紹介

7/17(水)午後

安次嶺現達さん

 

 「ヘリパッドいらない住民の会」の共同代表を務める安次嶺現達さん、通称ゲンさんも高江の自然に魅せられ、清らかな湧き水もあり、小川のせせらぎの聞こえる豊かな環境に土地を買い、住居と「森カフェ山甌(ヤマガメ)」を自分で造り、家族で移り住んでいました。

 わずか400mのN4地点にオスプレイパッドが造られると知り、それでは暮せなくなると訴えたご家族の暮らしの様子が「標的の村」で紹介されました。

 高江に座り込みに行くと現達さんが如何に現場で頼られ、信頼されているか判ります。うるま市で二十歳の女性が米軍属に殺害されたとき、彼は北部訓練場ゲート前に抗議のため座り込み、一人でゲートを封鎖したのだとMさんが教えてくれました。

 N4地点のヘリパッドが他より先に完成し、オスプレイの訓練が始まり夜に家の上空を飛び交うため、子供たちが眠れず学校に行けなくなって可哀想だと隣村に子供たちを避難させました。

 2016年、7月22日に全国から機動隊が投入されてからは国道が封鎖され子供を学校に送れない日もあったそうです。

 弁護団・訴訟の会で現地調査に入った時、交流会で少しお酒も入ったせいか「現達さんの人間力を僕は尊敬する」と弁護団事務局長が珍しく高揚して話していました。

 現達さんは、高江の森を背景に、にわかにギターを手にして歌いはじめ、集まって来た森の住人たちもそれぞれに楽器を手にして加わりました。闘う住民は皆、人生を味わう達人でもありました。

(原告団長:具志堅邦子)

 

口頭弁論 証人のご紹介

7/18(木)午後

古賀加奈子さん

 

 古賀加奈子さんは東京在住の映像作家です。写真表現での作品制作を行っていましたが、2011年3月11日の震災をきっかけに、インターネットでの映像配信をはじめました。反原発運動のデモやシンポジウムなどの撮影を行うなかで、2012年に高江を訪れ、高江のオスプレイのヘリパッド問題に出会いました。それ以降、映像制作会社で勤務する傍ら、沖縄に通い、支援活動と撮影を続けました。現在、初監督作品の高江のドキュメンタリー映画「やんばるの森」を製作中です。東京から高江を支援する「ゆんたく高江」のメンバーでもあります。

 古賀さんは、2016年7月22日、政府によりヘリパッド工事が強行された際には、ゲート前にいて、機動隊による排除・弾圧を見て、映像を残しています。また、機動隊が暴行、違法検問、留め置き、違法なビデオ撮影をした場所にもいて、撮影をしています。機動隊が市民を逮捕した際の映像も撮っています。

 証人尋問においては、機動隊が行った排除・弾圧、違法行為、また、機動隊による逮捕の不当性などを、法廷において映像を映しながら、証言していただく予定です。

篠原宏二弁護士

☞ 古賀加奈子さんんが作成中のドキュメンタリー映画『やんばるの森』

☞ やんばるの森の映画をつくる会 Twitter


6月17日に会報の№10を発行し、原告・サポーターのみなさんに発送しました。このホームページにも掲載しましたのでご覧ください。 会報のページ
紙面の制約により、全文を載せられなかった原稿がありますので、以下に全文をご紹介します。
 

高江は 今

高江で可視化される米軍と日本

その不当な行為から、暮らし、自然、水源地をまもる住民の座り込み

 

「ヘリパッドいらない」住民の会・清水暁さん より

 

最近の状況等について報告させていただきます。

  今年の4月3日夕方から夜にかけて、座り込みテント、机椅子等の備品、トイレが持ち去られることがありました。事前通告なく、誰もいない時を見計らって行われました。

 翌朝、綺麗さっぱり無くなっていることに気が付き驚いた次第です。私たちはすぐ、仮設のテントを建てました。

 その夜、泊まり込みの人がいたのにも関わらず、夜こっそりと防衛局が「テントは米軍が撤去しました。」と書かれた張り紙をしていきました。なんとか通知をして体裁を取ろうとしたのかもしれません。

 すぐ、赤嶺議員が国会で質疑・抗議してくれました。

 持ち去った根拠について質問したところ、「米軍は日米地位協定に基づき、施設・区域内において、それらの設定、運営、警護及び管理のため必要なすべての措置を取ることができる」とされている」今回の措置も地位協定に基づくものと認識している。と他人事のようです。

 住民がテントを張っていた場所は県道沿いであり、共同使用となっている。管理者は沖縄県だ。県の許可なく勝手に米軍が持ち去ることは許されない。と抗議しました。

 抗議の効果なのか、今度は事前に通告がきました。4月18日、「25日17時までに片づけなければ米軍が撤去すると連絡があったので通知します。」と書かれた紙が貼られました。

 私たち市民有志は上京、沖縄県選出野党国会議員でつくる「うりずんの会」と共に、5月25日防衛省、外務省の要人と話をする場を持ちました。

 私たちは、このような蛮行はやめるよう米軍に言ってほしい。持ち去った物も元に戻してしてほしいと訴えました。

 米軍によると、昨年、県にも国にもテントの撤去を要請したが、動かなかったので、米軍が行使したということでした。

 国の答えは、「日米地位協定に基づき~」の文句を繰り返すばかりでした。

 私たちは、実際に撤去しに来た米兵と住民にトラブルあった場合どうするのか?県の管理に任せるのが筋ではないか?と迫りましたが、撤去の撤回を米側へ要請することは出来ない。このような要請があったことは米軍に伝える。の回答にとどまりました。

 この話合いでわかったことは、日本政府は日本の政府であるのに、米軍の意向に従うことにのみ心を砕いており、住民の立場については「何も考えていない」ということ、そして主権が奪われ沖縄が植民地化されている現状です。

 もう一つ分かったことがあります。私たちが淡々と座り込みをすることは、思った以上に効果があるということです。

 どうして、世界最強と言われる米軍が小さいテントを無くすのに夜コソコソと持っていくのでしょうか?(日本政府もコソコソしている)

 日々、米軍がオスプレイを低空で飛ばす等訓練している場所は、沖縄が米軍の占領下におかれていた1957年に一方的に摂収したところであり、沢山の動植物が生息し、人々が暮らしを営んでおり、本島の6割の水を供給するダムのある水源地であること。それをやめてほしいと訴えている人々が目の前にいること。

 米軍としては、その不当な現状が座り込みにより可視化され続けるので、苦しいのだと思います。

 夜の撤去を警戒し、4月25日から1か月間は夜の泊まり込みが続けられました。

 今のところ撤去はありません。全国から応援のカンパが届き、お陰様で新しいテントが建てられています。

 

 4月21日、衆院沖縄3区補欠選挙に「オール沖縄」の流れを汲む屋良さんが当選、そして東村村長選挙では當山さんが当選されました。當山さんは島ぐるみ会議東の代表をしていた方で、北部訓練場の問題に向き合い、基地撤去・返還の実現へ向けて活動していくことを公約に掲げていた方です。2018年6月東村議会では北部訓練場N4地区にある新着陸帯2か所の即時撤去を求める意見書と決議が可決しており、その進展を期待しています。また、県民の水がめを守るという視点から、東村だけでなく県民全体の問題という見解を示されています。県と連携しての取り組みが期待されます。

 

来る7月で座り込みは12年目となります。

 6月30日(日)東村農民研修施設において、「高江座り込み12周年報告集会 第2弾 手をつなごう!軍拡に抗う島々」を行います。

 今、国はすごい勢いで南西諸島の軍事化を進めています。きちんとした説明も出来ないような危険な基地を無理やり作ることは許されません。そして、軍事による解決などあるのでしょうか?

 これからも座り込みを続け、伝え合い、つながり、そしてあきらめずに活動していきたいとおもいます。

 

「ヘリパッドいらない」住民の会 清水暁 

(原稿は6/4に頂きました。2019.06.28)


6月15日 北上田毅さん講演会の動画が公開されました

当会がいつもお世話になっているrenminさんが、あいち沖縄会議主催の北上田毅さん講演会の動画をYoutubeで公開されました。

各地に呼ばれ講演する北上田さん、小さな地域でも何百人も集まり、辺野古の問題が全国に知られるようになってきたと実感。これらの点と点をつなげ、大きな声にしていくことが、これからなすべきこと、と語られました。少し長いですが、ぜひ動画をご覧ください。

北上田毅さん 断念の時せまる、辺野古新基地の建設はもうムリ  

renmin   さん

2019/06/27 に公開

2019・6・15あいち沖縄会議による講演会。元土木技師の北上田さんが、辺野古の工事の現状について話す。軟弱地盤などの技術的困難さや違法な工事を指摘し、順調に進展してはいないとし、今後20年間もかかり財政もふくらむことを説明。多くの明確な根拠を示し、辺野古がムリであることを証明



いよいよヤマ場!5名の証人採用決まる

証人採用要請ハガキへのご協力ありがとうございました!
6月6日の進行協議で、7月17、18日口頭弁論で証人尋問を行う証人について、5名の採用が決まりました。(残念ながら、全員の採用ではありませんが、5名の採用は、弁護団の奮闘と訴訟の会内外のみなさんのこの裁判に対する熱い思いによって、ここに至ったものと思います。)

4名は原告側の証言者、1名は被告側の証言者(申請は原告側による)です。

ただ今編集中の会報№10に詳細が掲載されますが、会報発送後、順次このホームページでもプロフィールをご紹介する予定です。

(2019.06.12)


5/31 第11回裁判前学習会の動画が公開されました

 

憲法の平和的生存権と抵抗権 中谷雄二弁護士   

renmin さん 

2019/06/08 に公開

2019・5・31。沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会の第11回裁判前学習会、沖縄への平和的生存権侵害の歴史、平和的生存権そして抵抗権。“国家権力の憲法秩序破壊に直面したとき、抵抗権を行使する” 



5月31日 第11回裁判前学習会のご報告

2019年5月31日、3月にドタキャンとなった第11回裁判前学習会が行われました。講師は中谷雄二弁護士、テーマは「憲法の平和的生存権と抵抗権」。講師のファンが多いのか、テーマがみんなの心に響いたためか、脱原発金曜行動の日と重なってしまったにもかかわらず、予想を上回る82人もの方々が参加され、会場がいっぱいになりました。事務局内のメールに松本さんが感想を書かれていますので、ご紹介して報告に代えさせていただきます。

 

 昨日はたくさんの参加者を迎え、有意義な時間を共有することができました。7月の証人尋問に向けて、大きな励みとなった学習会と受け止めました。

 沖縄における「平和的生存権侵害」の歴史と今なお続く理不尽極める現状、そして非暴力不服従の闘いの根拠を、日本国憲法における抵抗権の行使としてとらえた中谷弁護士のお話を、私は心震えながら必死に聞き入った2時間でした。

 また、参加者からの質問も、歴史を認識し、暮らしをしっかりと踏まえた質問だったと思います。その質問に真摯に答え、さらには深い理論を展開される中谷弁護士の話に、今更ながら歴史にきちんと向き合ってこなかった自分の暮らし方を恥じるばかりでした。

 この日、私の隣に座られた小柄なNさんは「脱原発金曜行動」の帰りとのこと、80歳を過ぎなお行動する方。また、中谷弁護士や高木県会議員のお話に度々登場した大脇雅子弁護団長は、憲法に基づいた「平和的生存権保障法の骨子」を80歳過ぎて纏められた、強靭な意思を持つ気品あふれる弁護士。そして、学習会の最後を締めた事務局長の山本さんは、市民感覚を持ち続け、卓越した行動力で権力と立ち向かい続けている人。こうした社会の大きな課題と向き合い行動する素晴らしい女性たちに出会えたことも、この裁判のもう一つの魅力となりました。(松本八重子 6月1日)

(2019.6.3)


5月31日 第11回裁判前学習会 参加者アンケートより

原告 

中谷弁護士のはっきりとした、信念をもった語り口や論拠に、本当に「カッコイイ~」と思えました。平和的生存権と抵抗権からの私達の沖縄での座りこみや、高江の抗議になんの違法性もない

むしろ、正当性があることを力強く語っていただき、本当に力をもらいました。

ありがとうございました。 これからが正念場です。がんばりましょう!!

機動隊はもうこれからは出動させないためにも!!

この高江の訴訟が、こんなに、名古屋の弁護士さんたちに影響をあたえ、勉強すべき大切な歴史のふりかえりになったことは、予想しなかったことです。私たち市民の平和や差別への感覚が、まちがっていなかったことを回を追うごとに確認できます。沖縄の戦いは私たちの戦いであると心から思います。

原告 名古屋市

平和的生存権(社会的態様の中の)の説明に、どきっとしました。

これ【「平和的生存権」から矢印線】が否定されていると知って、なんか驚きました。

名古屋高裁判決の意義・重みを確認できました。
憲法や裁判は、とても難解ですが、でも少しでも理解したいなあ。

多くの人が興味をもってかかわっていかないといけない事柄だと思います。中学生だったか?憲法前文とかを学んだときに感動しました。

今、学校ではどんなふうに教えているのでしょうか?不安しかない。

原告 大府市
「高江や辺野古の沖縄の闘いは、抵抗権に基づいた正当な権利の行使だから、形式的な刑事的違法性は阻却される(なくなる)」というのがポイントだと理解しましたが、正直概念的な話が多く難しかったです。
沖縄の闘いの抵抗権に基づいた『正しさ』を確信し、それを侵害する動きの不当性を確信して、その侵害をしない政府を打ち立てることが、僕ら「沖縄県以外の地域の有権者」の抵抗権の行使だと思います。

原告 名古屋市
平成20年4月17日の名古屋高裁判決はとても素晴しいものだと知ることができました。

人間は完璧ではないので抵抗することは世のため人のため。まちがった事であれば回りの人が止めなければならない。不断の努力、一人一人が主権者。
無関心は良くない。

サポーター 名古屋市
歴史的にも在り方としても抵抗権について、学ばせてもらい、勇気をわけてもらったように思います。非暴力の市民的不服従の話もとてもためになりました。ありがとうございました。
お体、お大事になさってください。

サポーター 名古屋市
とても勉強になり、生きる希望の持てる講演だったと思います。

サポーター 名古屋市
とても感動的な、良いお話でした。

レジュメの中で引用されていた学者の方々のお名前ですが、大学時代に勉強したことを、懐しく想い出しました。
「抵抗権」というと、昔故長谷川正安教授(名大)が「法律時報」誌に「抵抗権ノート」と題して「巻頭言」を書いておられましたね(米国憲法第2条が「銃保有」の国民の権利について定めているのも、「抵抗権」を根拠にしているとのことでした)。

サポーター 名古屋市
”テロ”に抗う! 二十数年前、国際政治専攻する友人と飲んでいて、抵抗権の話が出たときは、随分と引いてしまったが、その抵抗権を行使しなければならないときが、この国で来てしまった。

サポーター 名古屋市
とても興味深い内容でした。

資料P7、キリスト教的抵抗権の掲載根拠となった野田良之先生の著述が1964年代で、米国公民権運動が盛んだった時と重なった事に非常に関心があります。

また、日本国憲法の中に含有される平和的生存権及び抵抗権が、どのような論拠によって保障されるのかを学ぶ事ができて良かったです。

一般参加 あま市
抵抗権というなじみのない事柄について、よく知る機会になりました。

一般参加 名古屋市
初めは法律的な話でむずかしかったが質疑応答の質問の中で反社会的な行動の話は解りやすくて面白かった。
名古屋市の守山の上空で自衛隊機C130が飛んでうるさい!高度も低く過ぎる!もう飛ぶのはやめて欲しい!沖縄と同じだ。

一般参加 日進市
抵抗権について知ることができて良かった。市民運動に確信が持てた。

(2019.06.29)


5月31日 第11回裁判前学習会のお知らせ

中谷雄二弁護士復活!3/13中止延期企画に再度トライ

 

第11回 裁判前学習会

憲法の平和的生存権と抵抗権

 沖縄高江では・・?

と き:5月31日(火)18:30~20:30(開場18:00)

ところ:イーブルなごや 視聴覚室(地下鉄「東別院」1番出口東へ徒歩3分)

資料代:500円

内 容:お話 中谷雄二弁護士(当訴訟弁護団)

 

本年3月13日に予定され、講師急病のため中止・延期とされた第11回裁判前学習会をあらためて開催いたします。当日は連絡が行き届かず、多くのみなさまにご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。

今学習会では2/7第8回口頭弁論で展開された重要論点をわかりやすく解説します。私たちの大切な権利「抵抗権」について学び、語り合いましょう。ぜひご参加ください。(どなたでもご参加いただけます)

☞ チラシはこちら PDF(1.092MB)

(2019.4.25)


5月末まで 裁判所への証人採用要請ハガキの取組み

みなさまへ

名古屋地裁・角谷裁判長に

証人申請の実現を要請する

ハガキ運動のお願い

 

 みなさまには、いつも訴訟の会の活動にご理解、ご協力をいただきありがとうございます。

 お蔭様で4月24日に行われた、第9回口頭弁論も法廷をいっぱいにすることができました。裁判を提訴してから、1年10か月になりますが、先回の口頭弁論で原告の主張はほぼ終わり、いよいよ証人尋問が実現できるかどうかの山場になってきました。

 弁護団では、証人尋問を高江の住民の伊佐育子さん安次嶺現達さんの二人と、訴訟の会の学習会でもお呼びした鱗翅類(蝶や蛾など)の研究者の宮城秋乃さん、学者証人として、小林武さん、沖縄の基地問題については東京新聞の半田滋さんを証人として申請をします。

 

 訴訟の会では、証人尋問実現のために、角谷裁判長への要請ハガキに取り組むことにしました。証人の採用の可否は、6月9日の進行協議で決定されます。その前の5月末までに、要請ハガキを裁判長に届けたいと思います。

 つきましては、当訴訟に心を寄せるみなさまに、ぜひ裁判長宛の要請ハガキを投函していただくよう、お願いする次第です。ハガキは、下記にご連絡いただければご希望枚数をお送りします。また、以下から原稿をダウンロードすることもできます。ぜひ、ご家族や友人・知人にもお声がけお願いいたします。

 すでに、東京では2日間の尋問を実現しています。愛知でも、ぜひ実現するよう、皆さまのご協力を切にお願いいたします。 

 次回期日は7月17日(水) ・18日(木)両日になります。全員の証人尋問実現のために、頑張りましょう。

 

沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会 事務局

 

<ハガキ郵送の申込先>

〒453-0811

名古屋市中村区太閤通4-65

Tel:080-9487-0391

Fax:052-872-6919

Mail:aichi.okinawa.sosho@gmail.com

 

<ハガキのダウンロード>

☞ 宛名面 PDF(101KB)

☞ 通信面 PDF(320KB)

(2019.05.17)

 


5月13日 愛知県情報公開審査会で意見陳述

5月13日、沖縄高江への愛知県警機動隊派遣に関する行政文書の開示請求への(不)開示決定を不服とする申し出に対し、口頭意見陳述の場が設けられました。

 

☜ 終了後、愛知県警の「敷地外」に出たところで行われたミニ「報告集会」

 

これは、原告代表の具志堅(服部)邦子さんが2017年2月に行った開示請求に対する、情報公開制度の一連の手続きのうちの一段階で、足かけ2年を経て今回実現したものです。もう一件の開示請求人である岩中さんが2017年12月に行った口頭意見陳述と同様のステップです。

会場は、愛知県警本部1階に設けられ、開示請求人の具志堅さんとその代理人である岩月浩二弁護士の2人が、約40分間の口頭意見陳述を行いました。傍聴者は予め15名と決められており、事務局を中心に声を掛け合って、11人が集まり、傍聴席に座りました。

具志堅さんは、沖縄県出身者として、沖縄の歴史をひも解きながら、「沖縄の闘いは普通の暮らしを持続し生きるためのもの」であり、ようやく復帰によって手に入れたはずの民主主義だからこそ、「愚直なまでに民主主義の手続きを丁寧に行って」きた、県警側が言うような「テロ」「破壊行為」とは無縁であり、だからこそそれを抑えつけるための他県機動隊派遣は不当であり、それが繰り返されることのないよう、情報開示が必要だ、と訴えました。

岩月弁護士からも、時間の関係で内容が絞られましたが、沖縄には「テロ等犯罪行為を企図する勢力」など存在せず、沖縄の運動は憲法の保障する「地方自治の本旨を実現する運動に他ならない」ということが明確に述べられました。

請求人側からの陳述に対し、「処分庁」である愛知県警側からの発言は一切なく、一方的に意見を述べるだけの形で今回の意見陳述も終了しました。情報公開審査会の役割を務めた者を除き、愛知県警側は4人が出席していました。沖縄の実際はどうであったか、本当は彼ら自身が知っているはず。こちら側の条理に基づく訴えは、少しでも彼らの心を動かすことができたでしょうか?

県警を相手とした情報公開審査会での訴えは、私たちの取り組みが初めてだそうです。たとえ制度が本来の機能を発揮するのを十分期待できないとしても、民主主義の制度を一つ一つ活用していくことが大事だ、と参加者みんなで確認し、この日の行動を終了しました。

当日読み上げた口頭意見陳述の原稿と、関連文書を公開しました。

☞ 情報公開請求に関する文書・資料 ※日付順ですので、ページの一番下をご覧ください。

(2019.05.17追加)


会報№10用に事務局の秋山さんより第9回口頭弁論の報告もいただいていましたが、紙面の都合で全文カットになりました。以下にあらためて掲載いたします。
会報№10には、寺西さんご自身の文章も掲載されています。
会報のページ

4.24第9回口頭弁論(原告・寺西昭さんの意見陳述)報告

戦争をするためには、人間に序列をつけ、差別が横行することが必要

みんなが平等、自国も他国も平等では戦争ができない

 

 夜半から降りつづく雨、傍聴席が満席になるか危ぶまれたこの日、私たちの心配をよそに裁判前集会から続々と原告、サポーターの方々がかけつけて下さり、入廷できずに待機企画に参加された人がでるほどでした。

 さて、これまでの公判や裁判前学習会で白杖を携えた男性を何度も見かけていましたが、この方がこの日、意見陳述される寺西昭さんだと知ったのは裁判前集会でした。寺西さんは名古屋の盲学校の教員で自らも全盲の原告だったのです。寺西さんの奥様もほとんど視力のない視覚障害者ということです。

 2人みえるお子さんには障害がないそうで、「子どもたちには私たち夫婦のような苦労をせずに生きていってほしい」と語られましたが、そのご苦労を私にはとても想像できません。また、「子どもたちには、平和のなかで主体的に生きていってほしい」との思いから、辺野古で基地建設反対でたたかう人たちと交流するなど、様々な場に連れて行かれているようです。

 さらに、寺西さんは週に一度、名古屋市栄の路上で「米兵だって自衛隊員だって、傷つき死んでいい人はいません」などと参加者がそれぞれの言葉で市民一人ひとりに話しかける「高江を守れ!名古屋アクション」に、これまで139回中、107回も参加されるなど、平和運動に積極的に関わってこられています。

 私が特に感銘をうけたのは以下の陳述でした。「わずか100数十人しか人がいない辺境の土地。米軍基地の負担を少数者に覆い被せる。政府が弱者に負担を覆い被せることが、どこか障害者差別の構造に似ているような気がしてなりません。戦争をするためには、人間に序列をつけ、差別が横行する必要があると思います。みんなが平等、自国も他国も平等では戦争ができないのです。障害者を安楽死させることを促したナチスの訴えは国民に支持され、1939年以降、20万人の障害者がガス室で殺されました。その後にナチス・ドイツは、ユダヤ人の虐殺へと暴走していったのです。障害者に刃が向けられるとき、戦争の足音が聞こえてくる。そんな皮膚感覚を、障害者の私は持っているのかも知れません。私は、高江のヘリパッド建設現場から戦争の足音が聞こえてくるような気がします」。点字原稿をなぞりながら、次々に発せられる高遠な言葉に胸を震わせ、寺西さんのような方々と同じ原告であることに誇りをもって、この訴訟をたたかっていこうとの思いを強くしたのは私だけでしょうか。

(事務局 秋山富美夫)

(原稿は6/3に頂きました。2019.06.28)

 

第9回口頭弁論の報告集会で参加者からいただいた当日の感想を、会報でご紹介する予定でしたが、これも紙面の都合でカットとなりましたので、ここでご紹介します。
掲載OKをいただいたうちの一部のみのご紹介となり、事務局へのご要望等も省略させていただきましたが、すべてを事務局内でシェアし、参考にさせていただいています。
アンケートからは、みなさんが、裁判という普段あまり関わることのない方法について、学びながら行動し、行動しながら学ぶ様子が伝わってきます。
みなさんの感動と熱意に、事務局スタッフも励まされています。ご協力に感謝いたします。

4月24日 第9回口頭弁論報告集会 参加者アンケートより

原告 一宮市

目の見えない人がゴボウ抜きされることの恐怖がリアルに語られていてよかった。裁判長が真剣に聞いていたし被告弁護人もうつむいていた。

(裁判所への証人採用要請の)ハガキを出すにしても、自分の言葉で、自分でハガキを買って、切手を貼って出しましょう。

裁判が回を重ねるにつれて傍聴席に空席が目立つのが常であるが、今回も傍聴席を満席にできてすごい。

原告 名古屋市

今回の意見陳述も、素晴らしく、栄のアクションや、沖縄の様子では、自身と重なり絵が浮かび、戦争に向かう今の政権への障害者としての恐怖の部分では、胸にせまりました。ナチスドイツを引用されたことにも戦争や差別に対する同じ思いがあり、それは、まぎれもない正当性を訴えていて、涙がでました。さらに勇気をもらいました。ありがとうございました。

原告 名古屋市

寺西さんの陳述は、本当にすばらしかったと思います。満席でよかったです。差別が戦争をおこすんですネ。ほんとにいやだな。

原告 名古屋市

寺西さんのお話は 納得できるもので、よかったです。障がい者とか失業者とかについて、「社会のお荷物」みたいな言い方は、私どもの心の中に巣くっております。否定しますが消せません。それを使われることのおそろしさ。人の価値に順位づけをすること自体に心底から抗う必要がありますね。うーん。ムツカシイ。ムツカシイ。

原告 名古屋市

何時も原告の各々の皆様に感動を頂き、感謝するばかりです。同時に、自分自身の平和運動の取組みの甘さや、自分が運動・活動をしている中で、くじけそうな気持を、背筋をただす様に、教えて頂きました。寺西さま、有難うご座居ました。

原告 大府市

初めて傍聴して参加することができました。寺西さんの意見陳述は胸を打ちました。障害者の立場から戦争に反対すること、そのためには差別を許さないことが肝要だという主張が本当に共感できました。

サポーター 三重県こもの町

寺西さんの口頭弁論は、静かに語られ、胸にひびきました。伊江島の小山さんのときもそうでしたが、人の意見でなく、自分自身の想いを伝えられたこと素晴らしかったです。(雨で法廷の席うまらないかと危惧してましたが、満席でよかった!!)

これからも、周りの方々に、少しずつですが、沖縄の置かれている立場を伝えてゆきたいと思っています。

サポーター 名古屋市

寺西さんのお話し、とってもとっても良かったです。わかりやすい文章とゆっくりていねいな話し方もとても良かったです。文末の裁判官へのおねがい文も良かったです。共感して、涙がこぼれました。

いつも、いい報告集会ですね。今日も良かったです。ハガキで裁判官へ訴える方法もわかって良かったです。

サポーター 名古屋市緑区

辺野古基地問題に関連して興味を持ち、今回初めて参加させていただきました。次回以降もぜひ傍聴してみたいと思います。

とても勉強になり、皆さんの熱意が伝わってきました。

応援しています。できる限りのご協力をさせて頂きたいと思います。

(2019.06.28)


4月24日 第9回口頭弁論は満員御礼!

4月24日は終日雨模様。傍聴参加者は少ないのでは、と心配してましたが、なんのなんの!だんだん人数が増え、法廷は原告席に詰め込んだ10数名を含め満席になりました。あぶれた人はスタッフを入れて4名。みんなの熱い心に感動です!

報告集会もぎゅうぎゅう詰めの満員。感動も新たに弁護団と陳述された原告・寺西昭さんのお話に耳を傾け、高江へ送るバナーへの寄せ書きもしました。

また、4月7日の統一地方選でみごと再選された高木ひろし愛知県議も開廷前から参加され、ご挨拶いただきました。(会派のご都合もあるでしょうが)ご本人の意向としては、引き続き警察委員会に所属したいとのことでした。頼もしい!

当日の模様を、サポーター・虫明年代さんのすばらしい写真レポートでご紹介します。

*準備書面もアップロードしました。

  ☞ 原告準備書面

  ☞ 被告準備書面 

(2019.4.27追加)








報告集会でアンケート用紙を配ったところ、あわただしい雰囲気にもかかわらず多くの方がご協力くださいました。6月11日発送予定の会報に反映させていただく予定ですので、ここでは詳しくご紹介しませんが、多くの方が、寺西さんの原告陳述に感動され、共感し、涙を流したことを書かれていました。そして、傍聴席が満席になったことは、参加者自身も励ますものであったようです。

また、何人かの方が、報告集会が勉強になる、分かりやすい、と評価してくださっており、「これにはまってます」という方も。

「次回以降もぜひ傍聴してみたいと思います」「皆さんの熱意が伝わってきました」とうれしい言葉もいただきました。

運営については毎回あたふたと試行錯誤しており、傍聴手続きのありかたについてもご意見をいただきました。事務局で検討し、スムーズな対応に努力していきます。


☝ クリックするとチラシが開きます。 JPG(831KB)

 

原告代表の意見陳述も行います。詳細は後日お知らせします。 

 

 

沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟 第9回口頭弁論

 

と き:4月24日(水)集合10:00 開廷11:00 報告集会12:00

ところ:名古屋地方裁判所 大法廷 西側

    (地下鉄「丸の内」駅1番出口より徒歩5分/地下鉄「市役所」駅5番出口より徒歩7分)

    報告集会 桜華会館 南館3階 桜花の間

内 容:被告側反論、原告側証拠補充提出、原告陳述

呼掛け:沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会

連絡先:〒453-0811 名古屋市中村区太閤通4-65 日進ビル2階

    TEL 080-9487-0391 FAX 052-872-6919

    E-mail aichi.okinawa.sosho@gmail.com

(2019.03.26追加)


4月9日(火)第12回裁判前学習会のお知らせ

第12回 裁判前学習会

高江住民らの座り込み、その正当性

と き:4月9日(火)18:30~20:30

    (開場18:00)

ところ:ウィルあいち セミナールーム1・2

    地下鉄「市役所」2番出口東へ徒歩10分

資料代:500円

内 容:お話 長谷川一裕弁護士(当訴訟弁護団)

やんばるの森の豊かな自然とふつうの平和な暮らしを国家権力からまもるための抗議行動。憲法21条の表現の自由・自給行為論の立場からその法的正当性を考えます。

(2/7第8回口頭弁論で展開された重要論点をわかりやすく解説します。)

☜ クリックするとチラシが開きます JPG(935KB)

(2019.03.03)


3月29~31日 弁護団&事務局が沖縄現地調査へ

3月の29日から31日、弁護団の弁護士5名による沖縄現地調査が行われ、事務局員ら6名も合流しました。

 

主な仕事は証人との打ち合わせですが、その合間をぬって、辺野古、高江へも足を延ばし、現地の状況を実体験しました。事務局員は何度も沖縄に行っていますが、弁護士さんたちには初めての「沖縄体験」もいろいろあったようです。

その成果は、これからの弁論に活かされることでしょう。ご期待下さい!

 

以下、事務局員が撮影した写真から、現地調査の様子をご紹介します。

Twitterでも一部写真を紹介しましたので、そちらもご覧ください。当会Twitter

(2019.4.7)

辺野古

キャンプシュワブゲート前

ゲート前集会でご挨拶

新規参加の吉田光利弁護士

ゲート前集会でご挨拶

森悠弁護士


高江

アキノ隊員の案内で

やんばるの森を歩く

高江

やんばるの森

高江

アキノ隊員より

解説を聞く

高江

撮影スポットで

田巻紘子弁護士


高江

やんばるの森 美しい渓流

高江

森の生きものと 友だちになる


高江

食べ 食べられ 命の連鎖

高江



3月13日(水)第11回裁判前学習会は延期しました

中止・延期します

講師の中谷弁護士の体調不良により、急遽中止・延期となり、大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。幸い、普通の風邪だったようで、その後はまた元気に動き回られているようです。

 

直前の中止でお知らせが間に合わず、会場に来られた方が10数名いらっしゃいました。お詫び企画として、DVDの上映とゆんたくを行いました。その模様はこちらで紹介しています→ 当会Twitter

 

第11回 裁判前学習会

憲法の平和的生存権と抵抗権

沖縄高江では・・?

と き:3月13日(火)18:30~20:30

    (開場18:00)

ところ:東別院会館 蓮の間

    地下鉄「東別院」4番出口西へ徒歩5分

資料代:500円

内 容:お話 中谷雄二弁護士(当訴訟弁護団)

2/7第8回口頭弁論で展開された重要論点をわかりやすく解説します。

詳しくは ☞ チラシ PDF(709KB)

(2019.03.26追加)


3/3(日)関連企画のお知らせ

怒れる女子会@なごや

より

 

今回の企画への

賛同募集中

賛同金

団体 \2000 

個人 \1000

時代を切り開く女たち

高里鈴代さん&大脇雅子さん 特別対談

と き:3月3日(日)13:30~16:30

ところ:名古屋市教育館 講堂

内 容:ゲストの2人の対談

高里鈴代さん:元那覇市議会議員、「基地・軍隊をゆるさない行動する女たちの会」共同代表

大脇雅子さん:元参議院議員、弁護士、「沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟」弁護団長

参加費:資料代800円

主 催:怒れる女子会@あいち

協 賛:あいち沖縄会議

安倍内閣の暴走を止めよう共同行動実行委員会

不戦へのネットワーク

高江・辺野古…みんなの平和をまもれ!名古屋アクション有志

命どぅ宝あいち

連絡先:☎ 090-2617-5641(丸山)

その他:Facebook 怒れる女子デモ@名古屋



2月7日 第8回口頭弁論 大法廷は一杯になりました!

 

←裁判前集会で語る小山初子さん。ふるさと伊江島の土地闘争と重なる高江の座り込み。

 

2月7日 第8回口頭弁論報告

 

裁判前集会:「ハツコ~、チバリヨ~!!」

2月にしては暖かな陽ざしに恵まれた7日(木)、名古屋地方裁判所前では、原告として口頭弁論に臨む小山初子さんからの決意表明があった。沖縄・伊江島で生まれ育った小山さんは、陳述書を書くにあたり「伊江島の土地闘争」の歴史を学び直し、改めて高江の米軍ヘリパッド建設強行と重なり、この地で育つ子ども達の環境に想いを馳せたと言う。

 

次に長谷川弁護士から本日の弁護士3人による口頭弁論は、沖縄の「平和的生存権」が侵害されている実態を明らかにすると共に、憲法が保障する抵抗権、さらには高江住民の座り込みの法的正当性について陳述すると紹介があった。

 

法廷内の様子:「圧倒的な迫力の口頭弁論」

100人を大きく超える傍聴人で満席となった法廷では、最初に冨田弁護士の「オスプレイの危険性と北部訓練場ヘリパッド建設工事による人権侵害の重大性と切迫性について」の弁論から始まった。原告 準備書面(18) pdf 409KB

 

続いて中谷弁護士からは、戦後の沖縄では「平和的生存権」が常に侵害されており、それに対して抵抗することは権利であり、義務であるとの弁論がなされた。私たちの生きる標である憲法の崇高な理念を、国民の暮らしに則して堂々と主張されたその姿に「知識は抵抗の力となる」ことを実感。その弁論を裁判官や書記官が傾聴し頷いている様子に、この裁判の光明を見る思いがした。☞ 原告 準備書面(19) pdf 1737KB

 

三番目は伊江島・真謝で1953年に生まれた育った原告の小山さんから、祖父や父が米軍に「銃剣とブルドーザー」で土地や家を奪われ、抵抗すれば投獄されるという苦難の個人史が語られた。生活に困窮した住民が非暴力で米軍と対峙・交渉しながら、阿波根昌鴻さんを先頭に窮状を訴えた「乞食行進」の話へと続いた。そして、今回の高江ヘリパッド建設で本土から派遣された機動隊が暴力的に住民を排除する姿に、米軍が伊江島で行った土地の強制接収、人権侵害、環境破壊と重なり強い憤りを覚え、この裁判の原告に加わったと結んだ。小山さんの感情を抑えた静かな陳述にも関わらず、ハンケチで目頭を押さえる人、怒りの涙をぐっと堪える人、注意を受けても拍手を続ける人と、法廷内は沖縄の苦難の歴史に想いを巡らせ、闘う気持ちを共有する場となった。☞ 原告 準備書面(20) pdf 194KB

 

最後の長谷川弁護士は、高江住民らの座り込みは憲法に保障された表現の自由の行使であり、非暴力に貫かれた「自救行為」であるとして、法的正当性が主張された。☞ 原告 準備書面(21) pdf 1012KB

 

裁判後の報告集会:「沖縄の怒りでない、私の怒り」

口頭弁論の熱気を引きずっての報告集会は、静かな高揚感に包まれていた。

 

弁護団からは司法による任務放棄が進む中、受け身の議論ではなく攻撃的な議論をしていくとの話に、参加者は更なる力を得た思いで頷いていた。そして、今後の裁判の見通しとし て、7月には高江の現地で暮らす人々ほかを証人として申請した事や、その前に弁護団と原告が高江の現地調査に出かける事など、「主張と立証」を固めていく事が報告された。

 

最後に大脇弁護団長は、本日の裁判は攻めの総力戦となり質的にも高く、「抵抗権」を掘り起こし説得力のある陳述となった。この陳述に対して被告がどう反論してくるか、その反論に対しては現地調査できっちりと出していくことが大切であると話された。

 

「平和的生存権」と「抵抗権」はともに憲法で保障された権利でありながら、沖縄の人々は長い間、そして今も日常的にこの権利を侵害され「非暴力不服従」の不屈の抵抗を続けている。その沖縄の怒りを私の怒りとして、受け止めていく重みと課題を痛感した一日となった。

(松本 八重子)

(2019.2.12)

原告陳述をした小山初子さん。伊江島のゲート前でも座り込みたいが、座り込むとゲートを閉じられ、牧草が刈れなくなってしまう、と苦しい状況を語る。自分の土地なのに。

本日の弁論について、力強く明快に解説する長谷川一裕弁護士。

原告一人ひとりが自分の言葉で立証しましょう、と檄をとばす大脇雅子弁護団長。



2/7 第8回口頭弁論 報告集会の動画が公開されました

 

第8回裁判後報告会  

renmin さん 

2019/02/12 に公開

2019・2・7。沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の第8回口頭弁論、裁判後の報告会

 



2/7 第8回口頭弁論 裁判前集会の動画が公開されました

 

裁判前集会 小山初子さん  

renminさん

2019/02/09に公開 

沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟第8回口頭弁論の裁判前集会での小山さんの発言。2019・2・7

アイコンも表示されるようになりましたね →



と き:2月7日(木)集合10:00 開廷11:00 報告集会12:00~(予定)

ところ:名古屋地方裁判所 大法廷

    (地下鉄「丸の内」駅1番出口より徒歩5分/地下鉄「市役所」駅5番出口より徒歩7分)

    報告集会は、桜華会館 南館3階「桜花の間」 です

 

①オスプレイの危険性 冨田篤史弁護士

"Flying Shame"(空飛ぶ恥さらし;米誌"TIME")と称されたオスプレイの実態と危険性を論じます。期待の若手弁護士。

②平和的生存権と抵抗権 中谷雄二弁護士

基地があるゆえに侵害されている沖縄の平和的生存権とそれに対する抵抗権について陳述します。

③原告陳述 小山初子さん

沖縄県伊江島の真謝出身。沖縄戦の悲惨、銃剣とブルドーザーで米軍に土地を奪われた島人の体験と抵抗の歴史、自らの思いを陳述します。

④座り込みのたたかいの法的正当性 長谷川一裕弁護士

 

座り込みの正当性を、憲法21条の表現の自由、自救行為論の立場から陳述します。

 

いずれも熱い!力作、大作です

 

注目の原告陳述:小山初子さん

 

「私たちの土地はアメリカがやりたい放大の訓練をしている」が

「差し上げた訳じゃないんですよ、という事を解って欲しい」

 

 小山初子さんは、沖縄のガンジー・阿波根昌鴻さんのドキュメンタリー映画『人間の住んでいる島』で知られる沖縄県の伊江島・真謝区出身。文字通り「銃剣とブルドーザー」で土地を取り上げられた最も激しい闘いの地で、実家の土地は今でも基地の中です。高江で起こったことは「伊江島とよく似ている」と言います。

 仕事と様々な活動で人の倍以上忙しい小山さんですが、正月休みに集中して陳述書に取り組み、長い原稿を書き上げました。その文章を担当の吉田弁護士がそぎ取ってそぎ取って、事実のみを残し、ストーリーを編むように再構成し、陳述書が出来上がりました。筋書きを聞くだけでも、とても説得力のある、よい内容になったと思います。法廷でお聞きするのが大変楽しみです。

 陳述原稿を書くにあたっては、伊江島の謝花悦子さん阿波根昌鴻さんの思いを受け継ぐ「わびあいの里」理事長)にも相談し、謝花悦子さんからは「伊江島の土地闘争のことを、もっともっと全国に知らせましょう」と叱咤激励されたとのことです。ハツコ~、チバリヨ~! 

(2019.01.31追加)

■ツイッター始めました・・・

といっても、まだ「試運転」です。

永久に「試運転」かもしれない・・

複数の「中の人」を決めて、アカウントを取って、少し使ってみましたが、ザセツしかけ。中の人々があまりにもアナログで、操作に付いていけないためです。・・が、期日のお知らせぐらいはしようと、また少しつぶやいてみました。

ボチボチやりますので、ぜひ暖かい目で見守りよろしくお願いします。 

 

 沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会 公式ツイッター

 

 

■ホワイトハウス10万人請願署名大キャンペーン

まだ署名できます。20万を超えてからスピードダウンしていますが、今でもジワジワ増え続けています。突然強力なライバルが現れ、現在署名数では6位に後退。周りの人にもう一声、二声かけて、さらに高い所を目指しましょう!

 

☞ 【嘆願署名】ホワイトハウスへ「 #県民投票 がなされるまで #辺野古 #大浦湾 埋め立て作業の停止を」 (日英併記)

 

☞ 提案者ロバートさんの字幕付き動画

 

ところで、ロバートさん、名古屋にいらっしゃるってよ!(↓) 

 

 訴訟の会の予定

02/07(木) 第8回口頭弁論

04/24(水) 第9回口頭弁論

 

沖縄関連の重要イベント or 予定 

 

03/03(日) 時代を切り開く女たち

       高里鈴代さん、大脇雅子さん特別対談

       13:30~ 名古屋市教育館

       (主催:怒れる女子会@あいち)

03/11(月) 第10期沖縄意見広告運動 全国キャラバンin あいち

       稲嶺進前名護市長、翁長知事イラスト・豊岡マッシー(TOYO)さん、

       辺野古を歌う・川口真由美さん、ロバート・カジワラさん

       18:00~ 全労済金山会館 ワークライフプラザれあろ(金山)

       (主催:戦争をさせない1000人委員会あいち、不戦へのネットワーク)

 

他にもいろんな予定があります↓

 あいち沖縄会議のブログ記事へ 

(2019.02.04) 


1月22日(火)第10回裁判前学習会のお知らせ

次回2月7日口頭弁論で「オスプレイの危険性」について準備書面を提出する、岐阜県から弁護団に参加の若手弁護士・冨田篤史さんが、その内容を詳しく語ります。

 

沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会

第10回 裁判前学習会

日時:1月22日(火)18:30~20:30

場所:イーブルなごや視聴覚室

    地下鉄「東別院」1番出口東へ徒歩5分

資料代:500円

内容:お話 冨田篤史 弁護士

   「"Flying Shame" 空飛ぶ恥さらし オスプレイの危険性」

主催:沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟の会

 

← クリックすると開きます(PDF 638KB)

 

(2018.12.26)